──ココロを識る あなたを想うために
STORY
『人形の街』
そこは、人々の暮らしに「人形」が寄り添う街。
ひとりの人形技師が作り出す自動機械人形が、その街にはあった。
そんな街に暮らす人形技師の少年、ベルント・リモニウムは
彼の師から命じられた課題に、挑戦していた。
“自らが思う、理想の人形を作れ”
その挑戦は、少年にとって決定的な変化をもたらすことになる。
「あなた様は、誰ですか?」
偶然、自我を持って生まれ落ちた人形。
『アザレア』と名付けられた彼女は、「ココロ」を識らなかった。
「私……識りたいです、『ココロ』を」
――ココロを識る、あなたを想うために。
これは、暁の陽が差し込む、世界の片隅での物語。
CHARACTER
ベルント・リモニウム
『人形の街』に暮らす人形技師見習いの少年。年齢は15歳。
くすんだ茶髪に、幼さが抜けない顔立ちにある青の瞳。
髪を伸ばしっぱなしにしているため、普段は後ろでひとつに纏めている。
過去に起きた大災害の孤児であり、人形技師であるクレア・リモニウムに引き取られ、養子になる。
養子になったあとは、彼女から人形制作の手ほどきを受ける。
クレアから与えられた「課題」で、アザレアを制作するが、彼が想定していたモノとは違った人形が完成した。
そのため、彼はアザレアとの距離感を掴みかねている。
アザレア
ベルントが制作した、“自我”を持つ自動機械人形。
主であるベルントのことを『マスター』と呼び、彼の身の回りの世話をしている。
クレアが作る通常の機械人形とは異なり、外見は完全に人間と同じである。
機械人形ならではの機能が豊富に搭載されている。
本来ならば通常通り、命令に従うだけの人形が完成するはずだったが、完成した彼女はなぜか、『自我』を持っていた。
しかし、それに反するように感情――すなわち「ココロ」を、彼女は識らないままだった。
そのため、アザレアはベルント達との触れ合いを通して「ココロ」を識りたいと願うようになる。
クレア・リモニウム
『人形の街』に暮らす天才人形技師。
独自の技術を用いて、特殊な機械人形である『自動機械人形』を制作しており、それらを販売することで街の人々に多大な恩恵を与えている。そのため、人々から厚く信頼されている。
ベルントの養母であり、彼の師匠でもある。
シクラ・イェーネ
『人形の街』に暮らす少女。15歳。
ベルントの幼馴染であり、親友と呼ぶべき存在。
本人にも自覚はないが、ベルントに対して淡い恋心を抱いている。
そのため、突如として現れた『アザレア』に僅かな敵対心を抱くが、それでも彼女を憎めない、素直で優しい少女である。
GALLERY
STAFF
◆企画・制作◆
OverFlowers
◆シナリオ◆
巡漓じゅんぺー
◆スクリプト◆
ケーネコ
◆グラフィック◆
なすお